「自分が考案したお料理をみなさんに召し上がっていただきたい」「ものすごくくつろげる空間を香りのいいお茶とともに味わっていただきたい」「仲間とわいわいパーティができる楽しくて美味しいお店を作りたい」
飲食店を開きたいと夢を持ったり、構想を練ったりしていらっしゃる方も多いと思います。ここでは実店舗での飲食店開業の一般的なステップを示したいと思います。
- 店舗のコンセプトを作成
- どのようなお店を作るのかという具体的なイメージを設計します。
お店の規模、提供する料理や飲み物の内容、想定するお客様、価格、サービスの提供方法など、なるべく具体的に設計図を描きます。

- 物件を探す
- 出店するエリア、物件を決めます。これが決まっていないと事業計画書の作成ができませんし、事業計画書がなければ融資の申請もできないので早めに決定します。自己資金が少ない場合は、物件のオーナーに仮押さえが可能であるか確認してください。

- 事業計画の策定
- 事業計画書を作ります。事業計画書に盛り込む内容として以下のようなものがあります。
1.創業の動機
飲食店の開業を決めた具体的な動機です。先に立てたコンセプトに対する熱意などを入れてもいいと思います。その際、可能な限り具体的に記載するようにしましょう。
2.店舗情報
出店場所に関する情報を記載します。店の構造などが分かっていれば、それも挙げておきます。
3.雇用計画
立ち上げ時に法人化をしなくても、新規採用予定者数などを入れます。
4.資金計画
開業に必要な資金の額、用途、自己資金、借入予定額、返済計画などを記載します。
5.収支計画
開業後の収支計画を記載します。一般的に月次単位で最低1年間分の計画を立てます。

- 開業資金の調達
- 開業資金を自己負担なし(全額借入)でまかなうというのは、現実的ではありません。融資を受ける際に一定額の自己資金投入が求められる場合もあります。
一般的に飲食店の開業にあたっては、規模等にもよりますが500万円~1,000万円は必要といわれています。
参考
・飲食店を含む開業資金の平均値1,027万円、同中央値550万円
・飲食店を含む開業時の資金調達額の平均値 1,180万円
・飲食店を含む開業時の資金調達先
金融機関等からの借り入れ 平均768万円、自己資金 平均280万円
(引用)
日本政策金融公庫総合研究所「2023年度新規開業実態調査」
- 店舗の施工・備品準備
- 施工は、インテリアに関する部分(外観、内装など)と、設備に関する部分(電気、ガス、水道など)で行われます。これらは好きにデザインしてもいいわけではなく、次に必要な営業許可申請にも関わってくることなので、正しい知識を持った施工業者、アドザイザー(専門家)などの意見を聞きながら進めましょう。工事が済んだ後に、許可基準に合わなかったからと工事をやり直すという事態は、資金も時間もロスしてしまうので、避けたいものです。
- 営業許可申請
- 飲食店営業許可申請をします。これは食品衛生法第55条に定められており、都道府県知事の許可を受けなければなりません。許可の基準や申請に必要な事柄については別の記事で書くことにします。
また、お店の種類によっては別の申請も必要になりますので、それも改めて別記事にてお知らせします。
- 開店
- 施工も終わり、許可も下りていよいよ開店です。
オペレーションのチェック、スタッフの採用・教育、メニューの作成、宣伝告知など開店までにしっかりと準備しましょう。
夢の実現に向かって邁進するのは楽しく素晴らしいことです。ただこの開店までのステップを見ても、沢山の手続きややらなければならないことがあるとお気づきでしょう。素敵なお店を作ってみなさんに喜んでもらうためにも、無理をしすぎることなく、ぜひ色々な方の手助けやサポートを受けることを、頭の片隅に置いておいてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
