墓じまいについて

お盆

お盆ですね。地域によって時期が違うようですが、私の実家では今頃がちょうどお盆ということで、キュウリとナスに割りばしをさしてご先祖様の乗り物を用意し、庭先で迎え火を焚いていたのが思い出されます。お盆は亡くなったご先祖様が帰ってくるそうで、故人を偲ぶというのがいい過ごし方のようですね。故人を偲ぶ場として、お墓参りをする方も多いことでしょう。ただ、昨今はそのお墓を管理していくのが難しい場合や考え方が多様化しているなど、お墓の在り方が変化しています。故人を大切に思う気持ちはあっても、お墓が遠方で高齢者にはお参りすることが難しかったり承継していく子孫がいなかったりで、お墓が荒れてしまうという悲しいことが起きてしまうのです。そこで自分らしく偲びたい、弔ってもらいたいというときの選択肢のひとつが墓じまいです。墓じまいとは墓石を撤去して墓所を更地にして使用権を返還することなのですが、一般的にはそこにあった遺骨をどこか他の墓所に移すまでをいいます。

現在一般墓でご供養をしていらっしゃる方が、墓じまいを検討しているのでしょう。お墓には以下のような種類があります。

一般墓

墓石を建立し承継していく伝統的なお墓

樹木葬

墓石の代わりに樹木や植栽を墓標としたお墓

納骨堂

建物の中に遺骨を収蔵する棚等が並んだ施設

永代供養墓

遺骨の管理・供養を遺族に代わって行う仕組みのお墓

手元供養

遺骨の一部を手元に置いて供養する方法

海洋散骨

遺骨を海に撒いて供養する方法

他にも様々な形があるかと思いますが、すべてを自由にできるわけではありません。例えば東京都の場合、お墓から焼骨を取り出して他のお墓や納骨堂などに遺骨を移す場合は、区市町村による改葬許可が必要となりますが、散骨のために取り出す場合は、区市町村により取扱いが異なります。散骨は「墓地、埋葬等に関する法律」に規定されていない行為であるため、法による手続きはありませんが、念のため地元の自治体に確認することをお勧めします。なお、個人が庭などに墓地をつくることは法令上認められていません。

どんなお墓にしたいのか、それはもう既にそこで眠っている方もそうですが、これから自分がどのようにしたいのかよく考えご家族・ご親族間でのお話し合いが大切です。例えば樹木葬と一言で言っても合祀を希望するか個別型にするのかでも違うので、納得のいくまでお話し合いをするのがいいと思います。

・お墓の方向性が決まった後の手続きの流れです。

新たな墓所(ご遺骨を移す先)を決める
実際に見学をしたり、他のご利用者さんの意見を聞くなどして決めます。そこで受入証明書を発行してもらいます。
現在のお墓の管理者に墓じまいの意思表示をする
墓所管理者にお礼の気持ちを伝えて進めてください。現在の埋葬場所によっては離壇料等がかかる場合があります。そこで埋蔵証明書を発行してもらいます。
管轄の市区町村に許可申請をする(改葬許可申請)
改葬許可申請書を入手・記入したら埋葬証明書と受入証明書を合わせて、現在の墓地の所在地である自治体に提出します。申請書はお骨一柱につき1通必要です。
現在のお墓で遺骨を取り出す儀式・墓石の撤去・整地
新しい墓所で納骨

お墓のことなどは普段あまり気にしていないかもしれませんが、このお盆の時期に考えてみるのもいいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。